反射亀裂の概要
アスファルトおよびコンクリート舗装に対する修繕・補強時にはオーバーレイ舗装が最も普遍的な方法だが、この場合、修繕対象舗装の亀裂や目地による反射亀裂は、舗装補強の供用性と寿命を阻害する最も大きな要因である。反射亀裂発生の主な原因として、環境的なものと輪荷重などを挙げることができる。環境的要因は、温度と関係する事項が大部分で、舗装層の収縮膨張に影響を与える。既存の舗装層と重ねた表層が完全に密着した場合、基層のこのような収縮膨張は表層の亀裂面に垂直な力によって発生する亀裂をひき起こす。輪荷重は舗装面に垂直に荷重を加えることになり、特に、亀裂の上に荷重の移動に沿って発生する差が非常に重要だ。このような輪荷重の通過は表層の剪断力と同時にモーメントをひき起こす。この場合、剪断力とモーメントもやはりリフレクションクラックをひき起こす。
抑制および阻止の方法
- 既存のコンクリートの亀裂を特定の材料で埋め、オーバーレイする方法
- 既存のコンクリート層を完全に壊し、その上にオーバーレイする方法
- 中間に応力吸水層を設け、オーバレイする方法
- アスファルト混合物でオーバーレイをするときにグリッドなどの補強材料を使用する方法
- 引張性能がより優れた改質アスファルト混合物を使用する方法
第1段階 : 表面処理方法 |
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第2段階 : アスファルト材料および厚さ調節 |
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リフレクションクラックの低減、最適補修工法導出のための実験
シーリング材の種類 | Binder 種類 | 垂直亀裂成長率(㎜/cycle) | 破壊寿命(Cycle) | 備考 |
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グラスグリッド | 改質アスファルト | 1.2 X 10-3 | 28,500 | 表層の厚さ : 5cm |
ポリウレタン | 改質アスファルト | 9.7 X 10-4 | 54,600 | |
シリコン系シーラント | 改質アスファルト | 1.1 X 10-3 | 58,000 | |
ゴムアスファルト系シーラント | 改質アスファルト | 7 X 10-4 | 85,600 |